2007-09-26 Wed
キャッチコピーの使いすぎ 〜どんど晴れ「おもてなしの心」〜
NHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」は今週で最終回をむかえる。
このドラマを見ていて思うのは、
キャッチコピーというのは、使えば使うほど安っぽくなるってこと。

このドラマで使われているキャッチコピーは「おもてなしの心」。
どんな事件があっても、「おもてなしの心」で全て解決。

名門旅館「加賀美屋」が買収されそうになっても、
ヒロインの「代々続いた『おもてなしの心』がある限り、加賀美屋は大丈夫です。」
の一言で光明がさしてしまう。

乗っ取り屋の旅館合理化政策に対しても、
『おもてなし』ができなくなると抗議。

女将も「今は余計な事を考えないで精一杯、
お客様を『おもてなし』する事だけが、私の出来る事。」と奮起。

とにかく話が全て「おもてなしの心」中心に進んでく。

旅館のドラマだから、接客術を話の中心に据えるのはアリだろう。

だけど、そこで同じキャッチコピーをふんだんに使用すると
脚本の稚拙さが露呈する。

「おもてなしの心」というキャッチコピーを使わずに、
「おもてなしの心」を演出する方が、
より「おもてなしの心」を大切する気持ちが伝わると思うのだが。
別窓 | ドラマ | コメント:1 | トラックバック:1 |
2007-04-02 Mon
「芋たこなんきん」と「サザエさん」
最近のドラマは、起承転結がはっきりしている。

おそらく視聴率を落とさないための工夫なのだとは思う。
だけど、その結果、全ての場面が必然性あるものになってしまい、
ドラマ全体に余韻がなくなりがちである。

見ててしんどい。

NHK朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」が素晴らしかったのは、
ドラマ全体のストーリーからすれば不要な、
日常の些細な出来事や、何気ない会話が、魅力的に描かれている点にある。

なんてことない夫婦間の会話であるにも関わらず、
いつまでも聞いていたいと思わせてくれた。

そして、これだけ魅力的に夫婦を描けたのは、脚本と、
藤山直美(町子)と國村隼(健次郎)の演技力のたまものである。

と、ここで話は突然「サザエさん」へ。

ずっと思っていたことなのであるが、「サザエさん」はすごく変わった

「サザエさん」も、「芋たこなんきん」同様、
家族の何気ない日常が、毎週毎週描かれているはずである。

でも、現在放送されている「サザエさん」には、
実は、はっきりとした起承転結がある。

昨日の放送回では、
サザエさんは、仮病を使って、
弟カツオがどのくらい姉を大事に思っているかを試していた。

だけど、カツオはサザエのために病院に行くふりをして、
中島くんの家に遊びに行ってしまうのである。

サザエもカツオもお互い相手を騙し合うのだ。
なんという殺伐とした展開。

私が子供の頃の、のほほんとした「サザエさん」とは全然違う。

アニメ「サザエさん」の製作者には、「芋たこなんきん」を手本として、
日常をもっと魅力的に描けるよう努力してほしい。

  ranking
別窓 | ドラマ | コメント:6 | トラックバック:3 |
2007-03-26 Mon
ドラマ版「愛の流刑地」のSEX感
古谷一行と川島なお美がそろって出演しているのを見て、
2人とも「失楽園」出演以来、渡辺淳一へ盆暮れの付け届けを
欠かさなかったのだなあと思わせたドラマ版「愛の流刑地」。

要するに、岸谷五朗がSEXの最中に高岡早紀に
「殺して」と言われ、言われるままに首をしめたって話。
なぜ言われるままに首をしめたかっていうと、
彼女の願いを叶えてやる事が愛の証だから、ってことらしい。

よく分からなかったんだけど、
おそらくSEXの最中に「殺して」と言われてるのが
この話のポイントなんだと思う。
SEXの最中なら相手に殺されたいと思うこともあるだろうってこと。

で、SEXの最中にまともな事が言えるのかって疑問に対しては、
SEXは「愛を確かめ合う」行為なので、
真実の言葉が発せられるはずと、いう答えのはず。

でもね〜、

私はSEXに過剰な意味付けをする人って、
本当はSEXは動物的な行為だと感じてるのに、
それを認めたくないがために理論武装してるだけの気がするんだけど。

こういうこと書くと、an-anのSEX特集が好きな読者に
「SEXの本当の良さが分かってない」って怒られそうですが。

それはともかく川島なお美が
「エクスタシーの頂点で女性がどのような心情になるのか、
被害者に共感している」という理由で証人申請されてたのには、笑った。

あれは笑うしかないだろう。
証人申請却下されてるし。

オチはなお美にもってくるしかないのか。

愛の流刑地〈上〉 愛の流刑地〈上〉
渡辺 淳一 (2006/05)
幻冬舎



  ranking
別窓 | ドラマ | コメント:3 | トラックバック:0 |
2007-03-24 Sat
目力VSあごむごむご=北大路欣也VS木村拓哉
華麗なる一族」を見ていて忘れそうになるのが、
木村拓哉に「おまえはじいさんの子だ!」と執念深く言ってた
北大路欣也だって「じいさんの子」だという事実である。

その北大路欣也について、私は日清の『世直しどん兵衛』のCM位しか
知らなかったのであるが、この人の目力、すごいっすね。
常に一定の角度で見開いている。
まあ、実際には常に見開いているわけではないのだが、あくまで印象として。

北大路欣也の出演していたどのシーンを思い出そうとしても、
目力150%の苦悩の表情が思い浮かぶ。
目を開いているだけで、疲労困憊しそうだ。

怒ったり悩んだりしてても、常に同じだけの目力を放出している印象なのだが、
他の表現の印象が薄くなるほど、目力が強いってことかも。

一方の「じいさんの子」こと木村拓哉(実は違うって結末だったが)。
この人は、「怒りや悔しさを、口元で表現する

1.まず、受け口気味になる。
2.それでも足りないときは、あごをむごむごと動かす。
3.さらに足りないときは、口を膨らませたり、唇をかみ締めたりする。

全神経を口元に集中させているのではないか。
最終話では、あごのむごむごを見ただけで、
「ここはキムタクが苦悩を表現しようとしているシーンなんです」
という注釈がついているようだった。

このドラマ、北大路欣也と木村拓哉の苦悩シーンが延々と続くので、
2人の目力と口元に今はやや食傷気味である。

おなかいっぱい。

華麗なる一族〈上〉 華麗なる一族〈上〉
山崎 豊子 (1970/05)
新潮社


  ranking
別窓 | ドラマ | コメント:1 | トラックバック:0 |
2007-03-07 Wed
渡鬼と民法772条
「渡る世間」と冠しつつ、実社会とは一切無縁の雰囲気が漂う
渡る世間は鬼ばかり」であるが、たまに時事ネタも取り上げてる。
先週は最近話題の民法772条問題が取り上げられてた。
「離婚後300日以内に誕生した子は前夫の子と推定する」という規定だ。

岡倉家の五女葉子(野村真美)が、
透(21世紀の石原裕次郎こと徳重聡)と結婚。
だけど、葉子の子供が前夫・宗方(井上順)と
離婚してから300日以内に生まれそう。
宗方の子として戸籍に記載されるかも、という展開。

法律で前の夫の子供になるって決まってるんです」(中島唱子)
馬鹿なこと言ってないで、さっさと仕事しろっ!!」(岡本信人)

民法の規定を馬鹿の一言で切り捨てるとは、
さすが渡鬼。さすが橋田壽賀子先生である。

ニュースではこの民法の規定が明治時代に作られたことを強調。
時代に合わせて法律を変えなくちゃいけない、っていう論調になってる。

時代に合わせるってのがどういう事かよく分からないけど、
前夫との親子関係を勝手に推定するよりも
DNA鑑定しろってことなのだろうか。

もしかして将来的には、子供ができたら必ずDNA鑑定して、
父子関係を証明してから戸籍を作れ、
なんて事になったりしたりして。

ありえない事じゃない。世知辛い世の中である。

  ranking
別窓 | ドラマ | コメント:2 | トラックバック:0 |
| ミヤ子ドリのたわ言トリビューン | NEXT
なかのひと