2007-04-02 Mon
「芋たこなんきん」と「サザエさん」
最近のドラマは、起承転結がはっきりしている。

おそらく視聴率を落とさないための工夫なのだとは思う。
だけど、その結果、全ての場面が必然性あるものになってしまい、
ドラマ全体に余韻がなくなりがちである。

見ててしんどい。

NHK朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」が素晴らしかったのは、
ドラマ全体のストーリーからすれば不要な、
日常の些細な出来事や、何気ない会話が、魅力的に描かれている点にある。

なんてことない夫婦間の会話であるにも関わらず、
いつまでも聞いていたいと思わせてくれた。

そして、これだけ魅力的に夫婦を描けたのは、脚本と、
藤山直美(町子)と國村隼(健次郎)の演技力のたまものである。

と、ここで話は突然「サザエさん」へ。

ずっと思っていたことなのであるが、「サザエさん」はすごく変わった

「サザエさん」も、「芋たこなんきん」同様、
家族の何気ない日常が、毎週毎週描かれているはずである。

でも、現在放送されている「サザエさん」には、
実は、はっきりとした起承転結がある。

昨日の放送回では、
サザエさんは、仮病を使って、
弟カツオがどのくらい姉を大事に思っているかを試していた。

だけど、カツオはサザエのために病院に行くふりをして、
中島くんの家に遊びに行ってしまうのである。

サザエもカツオもお互い相手を騙し合うのだ。
なんという殺伐とした展開。

私が子供の頃の、のほほんとした「サザエさん」とは全然違う。

アニメ「サザエさん」の製作者には、「芋たこなんきん」を手本として、
日常をもっと魅力的に描けるよう努力してほしい。

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