2007-05-18 Fri
自分勝手な「どんど晴れ」ヒロイン
NHK朝の連続テレビ小説『どんど晴れ』。
ヒロイン(比嘉愛未)が旅館の仲居見習いとして働いているのだが、
ヒロインのやる事なすこと全てにイライラしてくる。

今週は、客である男の子に「さんさ踊り」を見せてあげようと
外に連れ出して問題をおこしてる。
仲居頭(あき竹城)には勝手に連れ出すなって言われてるのにもかかわらず
連れ出してるのだ。

男の子はそば粉の入った饅頭を食べてしまい、
そばアレルギー持ちの男の子は入院する騒ぎに。
おかげで仲居頭は解雇されてしまった。

ヒロインは「さんさ踊りが見たがっていたから」とかなんとか言って
自分がよかれと思ってしたってことを強調してるけど、
そんなこと言ってる場合じゃないだろう。
男の子は一歩間違えれば命に関わってたらしいし。

旅館支配人役の東幹久が「夏美が来てからすべておかしくなった!」と
叫んでたが、思わず共感してしまった。

普通ドラマって主人公の気持ちに沿って喜怒哀楽を感じてることが多いと思うが、
(@「ガラスの仮面」)
今日に限っていえば、東幹久の気持ちに同調してみた人が多かったのではないか。
そう思わせた時点でこのドラマは失敗作品だ。

今更だが、朝ドラのヒロインってどうしてみんな自己中心的なのだろう。
「私のすることって正しいでしょ」っていう自信。
自分の行いが他人には責められないっていう絶対の自信を持ってる。
あの自信はどこからくるのだ。

最初は、このドラマは『温泉へ行こう』の逆パロディーかと思った。
おかみを目指すヒロイン、パッとしない支配人、うるさ型の同僚が登場する、
という点で共通してるし。
「温泉へ行こう」はコメディー的要素があるが、
その要素を排除したのが『どんど晴れ』だと思ったのだ。

だけど、最近は「温泉へ行こう」のヒロインの方がまともに見えてきた。
地道に努力するってことを「温泉へ行こう」のヒロインの方が知ってる気がする。
まあ、これだけ悪口書いても、時計代わりに来週も見てしまうんだけどね。

あと東幹久。なんでこの人って売れてるんだろう。
パッと消えていきそうだったのに。
これって、2枚目→2.5枚目にうまい具合にシフトチェンジできた
一例なんだろうか。

最後に、草笛光子のカツラは綺麗だと思う。

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2007-05-12 Sat
無理な提案  〜母の日にチョコレート〜
明日は「母の日」。
そこで気になるのが、母の日に向けて放送されている
明治とロッテのチョコレートのCMである。

明治は、香取慎吾が、
ロッテは上戸彩、榮倉奈々、小倉優子、夏帆、長澤まさみ、堀北真希、森迫永依 が
「母の日」に母親にチョコレートをあげようと提案している。

私が覚えている限り、明治・ロッテが母の日にチョコレートをあげよう、
と提案しているCMを見るのは今年が初めてである。
たまたま2社がバッティングしたのだろうか。
情報漏えいか?

どっちでもいいが、感謝の気持ちを表すのに、
100円やそこらのチョコレートってのはあまりに安すぎだ


ロッテのCMで小学生くらいの女の子(森迫永依)が母親にチョコレートをあげるってのは
まあ、ありかもしれない。
親の金でチョコレート買ってるのは間違いないけど。

でも、20歳前後の女の子が100円前後のチョコレートってのはどうなのか。

更に違和感を覚えるのは香取のCMだ。
おなじみの明治のチョコレートに赤いリボンまでつけて、
母親にあげようとするも、照れくさくて渡せない、という内容。

香取ってもう30だろう。
30男が母親に100円やそこらのチョコレートかよ。
ゴディバだのロイズだの、せめて3000円くらいチョコに金かけろよ、と
思わずにいられない。

CMの影響力はでかいというが、
このCMに影響されて明治やロッテのチョコを母親に買う人が
いったいどのくらいいるのだろう。
CMにありがちな、無理な提案であった。

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2007-05-02 Wed
呼称で分かる医者本位の医療システム
今日の朝日新聞夕刊一面。

病院ですっかり定着している「患者様」という呼び方。
しかし、好きで病気になったわけでもないのに、違和感を感じる人もいる。
「日本語としておかしい」という指摘もあり、
「患者さん」に戻す病院が出てきた
、とのこと。

日本語としてどうか、というといろいろ議論の出てくる問題なのだろうが、
私はむしろ、病院の実態と「患者様」という呼称のギャップに違和感を覚える。
「患者様」と呼ぶに値するだけのサービスを、
いったいどれくらいの病院が提供しているのだろうか。

信じられない待ち時間の長さ。
医者本位の固定化したシステム。
病院に行くとちょっとは患者のことも考えろよ、と言いたくなる
出来事だらけである。

呼称なんてどうでもいい。
患者を尊重したシステム作りをしてほしい。

といいつつ、これは前から思っていた医者に対する呼称の問題なのだが、
病院ってなんで自分の身内の医者に「先生」ってつけるんだろう
看護士や予約センターの事務員(?)と話をしていると、
「○×先生はその日はいらっしゃらないので〜」とか言われる。

新入社員が「うちの会社の社長さんはいらっしゃいません」って
言ってるのとどこが違うというのだ。

医療業界では謙譲が存在しないのか。
患者も医者は敬わないといけないのか。

医者は金を払ってその対価として医療というサービスを提供する存在。
提供されるサービスによっては、「先生」と呼びたくなる医者もいるが、
呼び捨てにして、後ろから蹴りを入れたくなる医者もいる。

他の社会のいろんなサービスと比較すると
病院って本当に旧態依然のシステムが温存されすぎ。
まずは身内を「先生」と呼ぶ事を廃止して、意識改革していくべきではないか。

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2007-04-09 Mon
1000人収容ホールで観客100人という数字 〜和泉元彌公演〜
和泉元彌家の金銭トラブルについて、
連日鬼の首をとったようにマスコミが叩いていたわけであるが、
気になるのは、狂言の公演に訪れる観客数についての報道である。

石垣市民会館では1000人収容の大ホールで、
訪れた観客は約100人。

マスコミは閑古鳥が鳴いているかのように報道している。

だけど、果たしてこれがお寒い状況といえるのかどうか。

そりゃあ有名バンドが1000人収容できるホールで
観客100人だけって言ったら落ち目になったとしか思えない。

だけど、和泉元彌の公演は狂言である。
狂言は、本来能楽堂で演ずるものである。

全国の主要な能楽堂の収容人員を調べてみたが、
だいたい300〜500人くらいが相場。
(例:国立能楽堂の定席591人。宝生能楽堂は定席472人、補助席105人。)

1000人収容の大ホールに何人集まったか、という検討は
演目が狂言であることを無視しているのである。

それでも1000人は入れるじゃねえか、閑古鳥には変わりない。
野村萬斎なら1000人くらい集めてるぞ、と反論されるかもしれないが、
それは野村萬斎の現在の人気が異常なのだ。

日本の伝統芸能の集客力は、一部を除いて見る影もない。
人間国宝クラスでも、何百人集めるのは至難の業。

「1000人収容の大ホールで、観客数約100人」という事実を
やたらと強調するマスコミ報道は、
自分たちが現在の日本の伝統芸能の現状を何も知らないことを
露呈しているのである。

Kyogen TABLEAUX 劇的空間―和泉流二十世宗家・和泉元弥写真集 Kyogen TABLEAUX 劇的空間―和泉流二十世宗家・和泉元弥写真集
和泉 元弥 (2000/10)
河出書房新社


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2007-04-02 Mon
「芋たこなんきん」と「サザエさん」
最近のドラマは、起承転結がはっきりしている。

おそらく視聴率を落とさないための工夫なのだとは思う。
だけど、その結果、全ての場面が必然性あるものになってしまい、
ドラマ全体に余韻がなくなりがちである。

見ててしんどい。

NHK朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」が素晴らしかったのは、
ドラマ全体のストーリーからすれば不要な、
日常の些細な出来事や、何気ない会話が、魅力的に描かれている点にある。

なんてことない夫婦間の会話であるにも関わらず、
いつまでも聞いていたいと思わせてくれた。

そして、これだけ魅力的に夫婦を描けたのは、脚本と、
藤山直美(町子)と國村隼(健次郎)の演技力のたまものである。

と、ここで話は突然「サザエさん」へ。

ずっと思っていたことなのであるが、「サザエさん」はすごく変わった

「サザエさん」も、「芋たこなんきん」同様、
家族の何気ない日常が、毎週毎週描かれているはずである。

でも、現在放送されている「サザエさん」には、
実は、はっきりとした起承転結がある。

昨日の放送回では、
サザエさんは、仮病を使って、
弟カツオがどのくらい姉を大事に思っているかを試していた。

だけど、カツオはサザエのために病院に行くふりをして、
中島くんの家に遊びに行ってしまうのである。

サザエもカツオもお互い相手を騙し合うのだ。
なんという殺伐とした展開。

私が子供の頃の、のほほんとした「サザエさん」とは全然違う。

アニメ「サザエさん」の製作者には、「芋たこなんきん」を手本として、
日常をもっと魅力的に描けるよう努力してほしい。

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なかのひと